Pooch Communications
ILLNESS

犬の病気辞典

咳をする症例の一覧

症例一覧

  • 肺水腫

    肺に水が溜まり呼吸ができなくなってしまう病気です

    肺水腫

    ハイスイシュ

    肺に水が溜まり呼吸ができなくなってしまう病気です。
    急性の場合、命を落としてしまう可能性もあります。
    僧帽弁閉鎖不全症などの病気で心臓あるに何らかの障害が原因と考えられています。
    この場合、心臓の動きが悪くなることにより血液がスムーズに流れず、
    肺の組織の中に血液成分が漏れてしまいます。
    それにより肺水腫が発症してしまいます。
    他にも熱中症や有害ガス・薬などを吸い込むことによって発症する場合があります。
    軽症の場合には、運動したり興奮した時に軽い咳が出る程度ですが、
    重症化すると喘鳴音がしたり呼吸が速くなったり、
    頻繁に咳をするなどの症状が見られるようになります。
    また、ピンク色の鼻水が出たり、泡のような鼻水が見られるようにもなります。
  • 僧帽弁閉鎖不全症

    犬の心臓病の約3分の2を占めていて老犬期の小型犬に多く見られます

    僧帽弁閉鎖不全症

    ソウボウベンヘイサフゼンショウ

    犬の心臓病の約3分の2を占めていて老犬期の小型犬に多く見られます。
    心臓にある僧帽弁という血液を送り出す機能を持つ弁が上手く働かなくなり、
    血液が逆流してしまう病気です。
    詳しい原因は不明ですが、遺伝的な要因があると考えられています。
    キャバリアは高確率で発症し、若齢でもこの病気になることが知られています。
    発症すると咳が出て疲れやすくなります。
    元気や食欲が低下し、意識もやや鈍くなります。
    進行すると肺水腫を引き起こし呼吸困難になることもあります。
  • 気管虚脱

    小型犬に多くみられ、主に中年齢~高年齢にかけて発症します

    気管虚脱

    キカンキョダツ

    小型犬に多くみられ、主に中年齢~高年齢にかけて発症します。
    気管虚脱によって一度変形した気管は元には戻りません。
    肥満により気管周辺に脂肪がつき気管を圧迫することで発症する場合や、
    過呼吸を引き起こすような疾患がある場合に気管周辺の筋肉や組織などが
    侵食され気管虚脱を発症してしまう可能性もあります。
    発症すると「ゼーゼー」「ガーガー」といったアヒルやガチョウのような
    乾いた咳をするようになります。
    症状が進行すると呼吸困難になり舌が紫色になるチアノーゼの症状が現れます。
  • 肺炎

    健康な犬が発症することは稀ですが、重症化すると死に至ることもあります

    肺炎

    ハイエン

    健康な犬が発症することは稀ですが、重症化すると死に至ることもあります。
    肺炎は、アデノウイルスやパラインフルエンザ、細菌などが
    気管や気管支に侵入感染することで発症します。
    寄生虫や薬剤、有害なガスを吸い込んで発症する場合もあります。
    肺炎になると咳や発熱、呼吸困難、元気や食欲の低下がみられます。
    重症化すると呼吸がしにくくなるため、体を横にして休むことができなくなります。
  • 悪性リンパ腫

    悪性リンパ腫が発症する原因は解明されていません

    悪性リンパ腫

    アクセイリンパシュ

    悪性リンパ腫が発症する原因は解明されていません。
    しかし、大型犬に発症しやすい傾向にあります。
    犬に最も多いのが「他中心型リンパ腫」で、体表のリンパ節が何箇所も腫れる、
    元気や食欲が低下するなどの症状が見られることがあります。
    そのほか、消化管のリンパ組織やリンパ節が腫れる「消化器型リンパ腫」、
    皮膚型は皮膚病と見分けがつかないことがあります。
  • 犬ジステンパーウイルス感染症

    ニホンオオカミの絶滅の原因となった疾患として有名で、 全世界に存在しているジステンパーウイルスの感染によって 呼吸器症状や神経症状が見られる発熱性の病気です

    犬ジステンパーウイルス感染症

    イヌジステンパーカンセンショウ

    ニホンオオカミの絶滅の原因となった疾患として有名で、
    全世界に存在しているジステンパーウイルスの感染によって
    呼吸器症状や神経症状が見られる発熱性の病気です。
    ワクチン未接種の1歳未満の子犬に発症することが多く、命に関わる場合もあります。
    感染し、発症している犬の目ヤニ、鼻水や唾液、排泄物に含まれている
    ジステンパーウイルスを直接触ることで感染する接触感染と、
    発症している犬の咳やくしゃみを吸い込むことで感染する飛沫感染があります。
  • ケンネルコフ

    「伝染性気管支炎」とも呼ばれるウイルス性の病気です

    ケンネルコフ

    ケンネルコフ

    「伝染性気管支炎」とも呼ばれるウイルス性の病気です。
    人の風邪と似たような症状が続くことから「犬風邪」とも呼ばれることがあります。
    犬パラインフルエンザや犬アデノウイルスII型などのウイルスや細菌が
    一種から複数種感染することによって発症します。
    接触感染と飛沫感染といった感染経路があります。
    比較的子犬に発症することが多い病気ですが、
    体力が弱まった老犬などにも発症しやすい傾向にあります。
    咳や発熱などの症状が急に現れ、運動時や興奮時、
    気温や湿度が急に変化した時などに咳が多くなることがあります。
    軽い症状だと1週間~10日間程度で回復しますが、症状が重くなると
    高熱や膿のような鼻水を出し、時には肺炎を引き起こし死亡することもあります。
  • フィラリア症

    フィラリアという白く細長い素麺状の寄生虫の感染により起こる病気です

    フィラリア症

    フィラリアショウ

    フィラリアという白く細長い素麺状の寄生虫の感染により起こる病気です。
    人にも感染することがあります。
    感染能力のあるフィラリア幼虫を体内に持つ蚊が犬を刺した時、
    蚊から犬の体内へ感染幼虫が入り感染します。
    犬の体内に入った感染幼虫は、脱皮を繰り返し成長して2~3ヶ月経過すると血管に到着します。
    そして静脈の中を通り心臓に到着し右心室や肺動脈に寄生します。
    感染初期や少数寄生の場合、ほとんど症状は現れません。
    しかし、寄生してから数年が経過すると症状が現れ、元気や食欲が低下し、
    息が荒くなるなどの呼吸器の症状が徐々に酷くなります。
    そして、お腹が膨らんできたり、赤みを帯びた尿をするようになることがあります。
    さらに進行すると失神や咳に多量の血が混ざることもあります。