Pooch Communications
犬の食事について
愛犬の健康のために犬の栄養学を考えてみましょう。
Introduction

犬は本来肉食動物です。
野生で過ごしていたとしたら、何を食べどんな栄養を摂取していたのか
そんなことを考えてみると普段の食事も変わってくるかもしれません
犬の食事について
Nutrients
犬が捕食する部位
犬の食事について
Meat
生肉に含まれる栄養
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ビタミン
その他の栄養素の働きを助ける潤滑油の役割をします。-
ビタミンAVitamin A
体の粘膜や皮膚を健康に保つ働きがあり、「目のビタミン」と呼ばれています。 与えすぎると中毒となり、「頭痛・吐き気・肝機能の低下」が起こりますが、不足すると「筋力の低下・皮膚の炎症」が起こります。 ビタミンAは脂溶性のビタミンです。 摂取後、一時的に肝臓へ貯められます。 ですから毎日では無く定期的に与えれば十分です。 -
ビタミンB1Vitamin B1
ビタミンB1が欠乏すると、運動失調や神経伝達に障害が発生しやすくなります。 そのため「神経系のビタミン」と呼ばれています。 犬はビタミンB1を体内に貯めておくことが苦手です。 ですので、毎日摂取することが大事です。 -
ビタミンB2Vitamin B2
三大栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物)を分解する酵素のサポートをしてくれます。 免疫抗体を作ったり、新しく細胞を作るために使用されるので、 「発育のビタミン」と呼ばれています。 ビタミンB2は、ビタミンB6の働きを助けます。 過剰に摂取し過ぎても尿として排出されますので、心配はありません。 -
ビタミンB6Vitamin B6
犬にとって一番大切な栄養源であるタンパク質をアミノ酸へと変える働きがあります。 そのため、せっかく摂取したタンパク質も ビタミンB6がなければ効率よく吸収されません。 そして、ビタミンB6が効率よく働くためには ビタミンB2が欠かせない栄養となります。 -
ビタミンCVitamin C
コラーゲンの合成や外傷の治癒促進など、様々な効果を持っています。 犬は体内でビタミンCを合成することができますが、 犬のサイズや犬種に関係なく合成量はどの犬も同じです。 なので、大型犬であればあるほど不足に注意しなければいけません。
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ミネラル
体内のバランスや機能を整えてくれる欠かすことのできない栄養素です。-
鉄 Iron
ヘモグロビンの重要な構成要素となります。
ヘモグロビンは赤血球の中で酸素を運んでいるため、鉄は体内の酸素運搬に関わる大事な役割を果たしています。
不足すると「貧血」や「成長の抑制」といった症状が起こりますが、過剰に摂取すると「食欲不振」や「肝機能不全」も起こりえます。
また、お肉に含まれる鉄はヘム鉄と呼ばれ、野菜に含まれる非ヘム鉄より吸収率が高いのが特長です。 -
亜鉛 Zinc
酵素の働きを助ける補酵素として働きます。
成長や生殖機能に関係し、タンパク質の合成に不可欠です。
亜鉛がなければ体内で細胞分裂が行えなくなってしまいます。
ですので、「肉球がガチガチに固い」「毛ヅヤがなくパサパサしている」「毛の色が薄くなった」「脱毛」「治癒能力の低下」などは、亜鉛不足が原因である場合があります。
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タンパク質
エネルギー源としてだけでなく、器官や組織、分泌液の材料となる犬にとって最も大事な栄養素です。
犬の食事について
Organs
内臓に含まれる栄養
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消化酵素
草食動物が食べる草や葉に含まれています。食物の消化や代謝に大きく役割を果たしており、「免疫力強化」「抗がん細胞の増加促進」「肥満予防」などに効果があり、不足すると消化不良を起こしやすくなり、食糞も増えると言われています。 -
脂肪酸
脂肪酸には様々な種類があり、その種類と量によって免疫機能や炎症に大きく影響します。 -
乳酸菌
腸内の善玉菌の働きを良くしてくれます。アレルギー症状の軽減や下痢の改善、歯周病予防にも効果があると言われています。