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ILLNESS

犬の病気辞典

消化器系の症状症例の一覧

症例一覧

  • 尿毒症

    肝臓の機能が低下し、毒素が体内に蓄積され、全身の臓器に障害をもたらす病気です

    尿毒症

    ニョウドクショウ

    肝臓の機能が低下し、毒素が体内に蓄積され、全身の臓器に障害をもたらす病気です。
    命に関わる状態になることもあるので注意が必要です。
    肝不全の進行によって本来肝臓が尿として処理すべき老廃物などが体内に蓄積し、
    体に悪影響を及ぼすことで尿毒症が生じます。
    尿毒症になると元気や食欲が低下し、嘔吐や下痢などの症状が見られるようになり、
    尿が体外に排出出来なくなることもあります。
    また、アンモニア臭の口臭がすることがあります。
  • 犬伝染性肝炎

    犬アデノウイルスI型というウイルスによって肝炎が引き起こされる病気です

    犬伝染性肝炎

    イヌデンセンセイカンエン

    犬アデノウイルスI型というウイルスによって肝炎が引き起こされる病気です。
    この病気はワクチンによる予防が可能ですが、1歳以下の子犬に感染し発症すると
    致死率が10〜30%と非常に高いです。
    感染した犬の分泌物や排泄物などに含まれており、
    それらを舐めたり、汚染された食器を使用することで感染します。
    また、症状が回復した犬でも半年〜1年程は尿中にウイルスを含んでいるので注意が必要です。
    軽度の場合、発熱や鼻水など、風邪によく似た症状が見られます。
    重度になると高熱や嘔吐、下痢が見られますが1週間程度で回復することが殆どです。
    しかし、1歳以下の子犬に感染してしますと2〜8日間の潜伏期間の後、
    嘔吐や下痢などの急激な体調変化により半日から1日以内で死亡することがあります。
  • 緑内障

    緑内障は、眼球の内側の圧力が高くなることによって視覚障害を引き起こす病気です

    緑内障

    リョクナイショウ

    緑内障は、眼球の内側の圧力が高くなることによって視覚障害を引き起こす病気です。
    目の内部に流れている液体の流れに異常が起こり、
    眼圧が高くなることによって発症します。
    また、犬種によっては発症率が高い犬種もいます。
    (アメリカン・コッカー・スパニエル、柴犬 など)
    緑内障になると強い痛みが発生し、目をしょぼしょぼさせたり、
    目を擦ったり、細めたり、目の色が白く濁ったように見えるようになります。
    また、眼圧が急に上がることで充血が見られ、瞳孔が開いたままの状態になることがあります。
    症状が進行すると瞼が痙攣したり、頭を触られることを嫌がる様子が見られるようになります。
    眼圧が高い状態が長期的に続いた場合、失明することもあります。
  • 胃拡張・胃捻転症候群

    胃が腫れ上がり捩れを起こし、全身に悪影響を及ぼしたり、 最悪な場合には死に至ることもあります

    胃拡張・胃捻転症候群

    イカクチョウイネンテンショウコウグン

    胃が腫れ上がり捩れを起こし、全身に悪影響を及ぼしたり、
    最悪な場合には死に至ることもあります。
    食べ過ぎた後や食後すぐに運動させることにより胃の中でガスが発生し、
    急激に腹部が膨張して拡大することで発症します。
    その膨張した胃が捩れるように回転することを胃捻転と呼びます。
    胃の拡張や捩れが進行すると腹部を痛がったり、
    脈圧が低下するなどのショック症状を起こします。
    治療が遅れると数時間で死に至ることがあります。
  • 熱中症

    蒸し暑い室内や車内、暑さが厳しいときの散歩などで急激に体温が上昇することで 体温調節をする機能の働きが悪くなる病気です

    熱中症

    ネッチュウショウ

    蒸し暑い室内や車内、暑さが厳しいときの散歩などで急激に体温が上昇することで
    体温調節をする機能の働きが悪くなる病気です。
    特に6月〜8月の初夏から夏にかけて気をつけたい病気です。
    発症率が増えるの、気温22℃以上、湿度60%以上が目安になると言われています。
    短頭種や北方が原産の犬種、太り気味の犬子犬、老犬などは発症しやすい傾向があります。
    症状としては、よだれを大量に垂らし、口を大きく開けて
    「ハァハァ」と苦しそうに呼吸をします。
    口や目の粘膜が充血することもあります。
    症状が進行すると、痙攣や嘔吐、下痢を起こす場合もあります。
    体温の上昇が更に進むと脱水症状を引き起こし命に関わることもあります。
  • 悪性リンパ腫

    悪性リンパ腫が発症する原因は解明されていません

    悪性リンパ腫

    アクセイリンパシュ

    悪性リンパ腫が発症する原因は解明されていません。
    しかし、大型犬に発症しやすい傾向にあります。
    犬に最も多いのが「他中心型リンパ腫」で、体表のリンパ節が何箇所も腫れる、
    元気や食欲が低下するなどの症状が見られることがあります。
    そのほか、消化管のリンパ組織やリンパ節が腫れる「消化器型リンパ腫」、
    皮膚型は皮膚病と見分けがつかないことがあります。
  • 子宮蓄膿症

    大腸菌などの細菌が子宮に感染し、子宮内部に炎症を起こして 膿が溜まった状態になると発症します

    子宮蓄膿症

    シキュウチクノウショウ

    大腸菌などの細菌が子宮に感染し、子宮内部に炎症を起こして
    膿が溜まった状態になると発症します。
    初めの頃は無症状ですが、悪化するにつれて元気や食欲が低下し、
    子宮から分泌物が出るようになります。
    発熱や水をよく飲むようになり、尿の量が増える、お腹が膨らむなどの症状が現れます。
    症状が更に進行すると嘔吐や下痢といった症状も現れます。
  • 前立腺腫瘍

    発病の原因はまだ明らかになっていませんが、性ホルモンが関与していると考えられています

    前立腺腫瘍

    ゼンリツセンシュヨウ

    発病の原因はまだ明らかになっていませんが、性ホルモンが関与していると考えられています。
    発症すると、尿が出にくくなったり、便を我慢するなどの症状が現れます。
    進行して、腫瘍が腰やお腹にまで広がると、痛みを感じて足を引きずり歩くようになります。
  • 糖尿病

    早食いや体重の増加により、ホルモンのバランスが崩れ働きが低下して起こります

    糖尿病

    トウニョウビョウ

    早食いや体重の増加により、ホルモンのバランスが崩れ働きが低下して起こります。
    8歳以上の高齢のプードルやダックス、ビーグルといった小型犬に発症しやすく、
    雄よりも雌の方が高い確率で発症します。
    発症すると、飲水量が増え、尿の量や回数が多くなったり、
    食欲が増え、いくら食べても痩せてくるなどの症状が現れます。
    病態が悪化すると嘔吐、元気や食欲の低下などの症状が現れます。
    さらに進行すると、昏睡状態に陥り、死に至ることがあります。
  • 鞭虫症

    既に感染している犬の糞便と共に排泄された虫卵が何らかの拍子に口に入ることで感染します

    鞭虫症

    ベンチュウショウ

    既に感染している犬の糞便と共に排泄された虫卵が何らかの拍子に口に入ることで感染します。
    また、犬鞭虫は長さ5~7cm程の吸血状の寄生虫が、主に盲腸に寄生します。
    寄生しても症状が現れないことが殆どですが、
    多数寄生すると大腸に障害が起き、大腸性の下痢を生じます。
    そして粘膜や血の混ざった下痢を少量ずつ何度もするようになります。