PICTURE BOOK
犬の種類図鑑
イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル
History
歴史と概要
驚かし屋、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル
イングリッシュ・コッカー・スパニエルは小型のサイズのものと、大型サイズのものが存在していた。
1800年代に入り、イングリッシュ・コッカー・スパニエルの大型サイズを独立した犬種として分離したのが、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルだ。
狩猟の形態が銃による方法にかわったため、静かに忍び寄って獲物をしとめる方法から、鳥を飛び立たせて銃でしとめる手法へと変わっていった。そこで、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルの出番である。イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルの「スプリンガー」意味は二つある。一つ目は鳥の潜んでいるところに飛び出して、鳥を驚かせ(スプリング)空中に飛び出させることが得意だったから。また、その弾む(スプリング)ように走る姿から名づけられたようだ。それほど、鳥を驚かすのが得意だったスプリンガー。ちなみに、鳥を飛び立たせることをフラッシングとも言う。また、足も長く、他のスパニエル種よりも、猟野でのギャロップによる捜索も得意。力もあり、5キロくらいの獲物ならやすやすと運ぶ能力も備えている。
別名、ノーフォーク・スパニエルと呼ばれていた時代もあった。これは、狩猟が盛んな英国のノーフォーク地方でたくさん飼育されていたためにつけられていた名前だ。1900年にイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルと正式に命名された。
今日では依然、鳥獣猟犬としても使われているが、ショードッグとして、また一般家庭のペットとしても人気を集めている。スプリンガースパニエルは猟犬特有の鋭い動きと我慢強さがある上、従順でしつけやトレーニングの修得も早い。とても探究心が旺盛な気質を持っている。なので、毎日、探究心を満足させるような散歩とゲームなどを駆使して精神のバランスをとることがとても大切。ごく稀に、遺伝的な凶暴性をもっている子もいる。ちゃんとしたブリーダーからもらわないと、取り返しがつかないことがあるので要注意だ。
風雨や雪、また草木の棘などから身を守るために、上毛と下毛が重なる形で被毛を形成している。上毛は、直毛とウェーブがあり、やわらかい下毛が密集しているイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルは週に3回ほどのブラッシング、そして2ヶ月に一度のトリミングが必要不可欠だ。
AKCランキングのランキングでは28 位、JKCランキング43位と、鳥猟がスポーツとして文化的に楽しまれることがないだけに、ポピュラーな犬種ではないが、是非一度一緒にハンティングに行ってみたい。
Lifespan
寿命
12~14年
Alias
別名
Size
体重・体高
体重:22~24kg
体高:48~51cm