PICTURE BOOK
犬の種類図鑑
アメリカン・コッカー・スパニエル
History
歴史と概要
メインフラワー号の水夫 アメリカン・コッカー・スパニエル
アメリカン・コッカー・スパニエルは、スポーティング・グループの中で最小の犬種。小さな体のわりに、がっしりとした体型で、スキップのような軽快な歩き方が特徴的だ。また被毛は絹糸のようにつややかでしなやか。軽いウエーブが掛っているものと、ストレートタイプの2タイプがある。
アメリカン・コッカー・スパニエルのルーツはスペインにある。もともとはヤマシギ(コッカー)という動物の狩猟目的で誕生してスペインで発展したスパニエルがイギリスに渡り、鳥猟犬として改良されてから1620年代にメインフラワー号に乗ってアメリカに上陸した。新天地アメリカに渡ってから、さらに小型化され猟犬としての攻撃性は抑えられて玩具犬としてその名前を知らしめた。1950年代に入ると、「メリー(陽気な)・コッカー」と呼ばれるほど、陽気で人好き、しつけの容易さとちょうどよいサイズによって家庭犬として人気はウナギ登り、全米登録数で一位に輝いた。
そのひとなつっこさのお陰で、子供や高齢者のいる家庭でも暮らせるので、幅広い年齢層の人が飼育することが可能である。ただ気をつけなくてはいけない点がいくつかある。
まず第一に、耳が垂れ耳でふさがっているので、耳の中にゴミが溜まりやすい上、蒸れて外耳炎になることが多い。また、白内障や縁内障などの眼病が発生する可能性も高い。これは遺伝的なものが多いので、血統を良く調べてから購入を決めること。皮膚病にも気をつけたほうが良い。アメリカン・コッカー・スパニエルの皮膚は特に脂っぽく脂漏症などの皮膚病にかかりやすいので、頻繁にブラッシングを行い、定期的にシャンプーを行うことが大切だ。
とても社交的な犬なので、できるだけ室内犬として飼育したほうがよい。また、体質的に肥満になりやすいため、くれぐれも食事の与えすぎには注意。食事をあげすぎずに、運動をたくさんしてあげたほうが健康的。
Lifespan
寿命
13~14年
Alias
別名
コッカー・スパニエル
Size
体重・体高
体重:11~13kg
体高:36~38cm