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犬の種類図鑑

ワイヤー・フォックス・テリア

犬の種類図鑑

History

歴史と概要

生きているバネ、ワイヤー・フォックス・テリア

犬の総合施設Pooch 犬の歴史

ワイヤー・フォックス・テリアの出身はイギリス。テリア種の中でも、もっともテリアらしい気質をもっていて、本国イギリスでもっとも愛されている。
ワイヤー・フォックス・テリアはフォックスの名で想像がつくように、もともと狐狩りを得意としていた。また、害獣の駆除もこなした。1600年代のキツネ狩りは、犬の分担作業に頼って進められた。まず、ワイヤー・フォックス・テリアがキツネを穴から追い出し、外に逃げ出してキツネを駿足のフォックス・ハウンドが追い、追い詰められたキツネはワイヤー・フォックス・ハウンドが仕留めるのである。ワイヤー・フォックス・テリアの祖先犬はブラック・アンド・タンで剛毛の古いテリア種とブル・テリアやグレーハウンド、それにビーグルの血も流れていると思われる。徐々に改良が加えられスムースとワイヤーが完成して行いった。
そして、1850年にスムース・フォックス・テリアが認知され、その後20年を経てワイヤー・フォックス・テリアが登場している。「アメリカ・フォックス・テリア・クラブ」の創立百周年を迎えた1985年、AKCが フォックス・テリアをワイヤー・フォックス・テリアとスムース・フォックス・テリアという2つの異なる犬種として分類、認定した。
特に、第二次世界大戦後にワイヤー・フォックス・テリアの人気は高まった。
日本でも人気は高く現在40位以内にランクインする犬種だ。
余談ではあるが、ベルギーの漫画家・エルジェによって描かれた漫画(B.D.)、主人公の記者タンタンと相棒の白い犬スノーウィが世界中を旅行し、事件に巻き込まれる『タンタンの冒険旅行』のスノーウィーのモデルと言われている。
性格は“これぞテリア”という感じで、好奇心・冒険心が旺盛、いつも走りまわり、小動物を見つけたら最後、飼い主の命令は届かない。また、知らない人とは距離を置く傾向があるが、他の犬とはうまくやっていけることが多い。一般的にスムース・フォックス・テリアに比べ、ワイヤー・フォックス・テリアの方が少々気が強く、喧嘩っ早いところがあるらしい。当然、運動量もかなり必要だし、しつけもしっかりと行っておかなければトラブルのもとだ。被毛は、週に5回コーミングをし、毎月のトリミングが必要。ショーに出さないのであればバリカンやはさみなどでむだ毛を取り除く「クリッピング」で十分だ。

ワイヤー・フォックス・テリアの別名は、その活発さから「ライブ・ワイヤー」、生きるバネとも呼ばれている。

犬の種類図鑑

Lifespan

寿命

13~14年

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Alias

別名

犬の種類図鑑

Size

体重・体高

体重:7~8kg
体高:38.5~39.5cm

情報更新日:2015.08.01