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犬の種類図鑑

プードル

犬の種類図鑑

History

歴史と概要

サーカス出身 プードル

犬の総合施設Pooch 犬の歴史

プードルと言えばフランスをイメージするが、フランス原産ではないらしい。原型となった祖先犬は中央アジアに存在していたカールのかかった被毛の「バーベット」。その「バーベット」が様々な経路をたどり、フランス、ロシア、ハンガリーなどの国々に分布し、地域別に進化。その中でも、ドイツ原産の「バーベット」がプードルの祖先犬として考えられている。その根拠となっているのは、その犬種名で、プードルとはドイツ語で「水たまり」を意味しており、プードルが水での作業に長けていたことを思わせる。プードルの出身がどこであろうと、現在はフランスの国犬なのである。
その昔、フランスでは泳ぎの得意なプードルはカモ猟の回収犬として活躍した。また、イギリスでは、その嗅覚を生かしてトリュフ取りに使用されていたという。日本の松茸と同じようなものだ。プードルが地中に眠るトリュフを見つけ出し、ダックスフンドが掘り出すチームワークで活躍した。プードルは五感が優れているだけでなく、知能指数も非常に高く、しつけが容易に行える犬種としても有名だ。その証拠に、プードルは軍用犬、盲導犬、番犬、大道芸人の馬車引き犬として利用され、サーカスの看板犬にもなった。特に、サーカスはベルギー地方で盛んで、サーカスに出演している時に、プードル・カットが施されたと言われている。
サーカスでその演技に魅了されていく人が増えるにつれ、人気も上昇し、フランスの貴族たちが飼い始め、一般人にも広がっていった。19世紀には頻繁にドッグショーに出陳され、現在でもトリミングの技を競う代表犬として不動の地位を築いている。また現在、介助犬としても活躍している。
FCIの基準でプードルは大きさによって4種類に分類される。トイ・ミニチュア・ミディアム・スタンダードの4種類。日本では、最も小さいトイ・プードルが一番人気。
まだ犬種として固定されていない「ティーカップ・プードル」はかわいいが、あまりにも不自然なサイズなため、遺伝子的な欠陥や病弱な面が多々あり、手軽には飼えない可能性があることは承知しておいたほうがよいだろう。

トリミングのあらゆる基礎技術はプードルが基準になっている。現在はテディベア・カットが主流だが、そのかわいさ故に動くぬいぐるみと思われる傾向にある。生き物ということを忘れ、おもちゃ的感覚で買い、飼ってみたら思った以上に世話をするのが大変だったと捨てる人が多い犬種でもある。千葉県の愛護センターに収容される犬の頭数は年間で4000頭を軽く超える。その中にもトイ・プードルの姿を見かける。プードルはおもちゃではない。無責任なペットショップと、飼い主の幼稚化した精神がそうさせるのだろう。

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Lifespan

寿命

11~13年

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Alias

別名

カニシュ、バーボーン

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Size

体重・体高

体重:トイ6.5~7.5kg/ミニチュア12~14kg/ミディアム15~19kg
体高:トイ25~28cm/ミニチュア28~38cm/ミディアム34~38cm

情報更新日:2015.08.01