Pooch Communications
PICTURE BOOK

犬の種類図鑑

ビアデッド・コリー

犬の種類図鑑

History

歴史と概要

スコットランド最古の牧羊犬 ビアデッド・コリー

犬の総合施設Pooch 犬の歴史

ビアデッド・コリーは、イギリスの北部に位置するスコットランドの気候が厳しい地域の出身だ。その祖先犬はハンガリーで牧羊を営んでいたマジャール人が飼っていたコモンドール、もしくはその姿が酷似していることからポーリッシュ・ローランド・シープドッグ、オールド・イングリッシュ・シープドッグと考えられている。スコットランドの牧羊犬の中で最も古い犬種と言われており、18世紀頃に描かれた絵画にビアデッド・コリーやポーリッシュ・ローランド・シープドッグに似ている犬が描かれているが、いつ頃ビアデッド・コリーが誕生したのかを正確に記述してあるものは見つかっていない。
ただ、昔から優秀な牧羊犬であったようだ。スコットランドの土地は起伏が激しく、岩場が多い。風も強いし、晴れ日よりも雨や曇りが普通だし、夏は短く冬は長い。この環境下で長時間広大な土地を走り回り、羊の群れを管理するのは容易なことではない。ビアデッド・コリーは、その厳しい環境に牧羊犬として唯一適応し、役目を忠実にこなし、牧畜業を営む者にとってはなくてはならない存在だった。やはり、役に立つビアデッド・コリーは、当時ほとんどすべてのスコットランドの牧場でその姿を見かけることが出来るほどだった。
しかしスコットランドで一番優秀だったビアデッド・コリーだが、なかなか世間には広まらなかった。
ビアデッド・コリーを表舞台に登場させたいと願っていた愛好家が集まり、1955年にイギリス・ベアデッド・コリークラブを設立し、やっとのことで1959年ビアデッド・コリーはKCに公認された。さらに、何頭かのビアデッド・コリーをアメリカへ連れていき1977年にAKCが認定し、ショードッグとしての実力もあることを証明した。時代が変わり、牧羊犬としてよりは、ハーディング(牧畜)競技に参加する競技犬として、または愛玩犬として人々の人気を集めている。愛玩犬、またはショードッグとして最適な容姿と性格を持たせるために選択交配が繰り返し行われ、元来ビアデッド・コリーの持つ牧羊犬としての才能が消えていってしまうのはいたしかたがないことかもしれない。
性質は、そのおっとりとした外観とは裏腹に、活発で陽気、そして鋭い行動力を持っている。毎日の長距離の散歩、そしてジョギングなどを一緒に行う必要がある。あまり都会向きではないだろう。やわらかく、ふさふさした下毛、その上から粗い上毛が被さっている二重構造になっている被毛は一日に一度はブラッシングを行ったほうが良いだろう。

犬の種類図鑑

Lifespan

寿命

12~13年

犬の種類図鑑

Alias

別名

バーディ

犬の種類図鑑

Size

体重・体高

体重:18~27kg
体高:51~56cm

情報更新日:2015.08.01