犬との暮らしで起こる誤解 服従訓練としつけの違い
「服従訓練としつけ(教育)は同じです!」
・・・それ、違います!
オスワリ、フセ、オテ、その他基本姿勢を愛情深く、気長に練習するだけで、犬は最終的には「しつけられる」と考えるのは間違いです。
これは、しつけ(教育)と服従訓練を一緒にしてしまっています。
しつけ(教育)とは、犬が私たちの世界で適切に行動することができるようになるという社会的なプロセスを助けるものです。
だから、犬は何が自分のもので何が自分のものではないかを知らなければいけません。
それに対して服従訓練とは、「形式的な学習」のプロセスに過ぎません。言い換えれば、どんなに完璧に「フセ」ができるワンちゃんでも、チャンスさえあればジョギングする人を追い回したり、噛み付いたりする可能性は内包しているのです。
そうです。服従訓練は「技術的」なものにすぎず、しつけは「精神的」な面をケアしていくのです。
もちろん服従訓練としつけ(教育)は、相互にうまく結びつくということも事実です。
想像してみてください。「フセ」を命じられている犬がいます。そこへ猫が目の前を通ります。犬は猫へ視線を向けてこんな風に感じています。
「僕は、あなたの希望を知っているよ。伏せててほしいんでしょ。でも私はもうそれができない。もう、猫めがけて突進しちゃうよ!」・・・そして「フセ」の解除なしで猫に向かって行ってしまいます。
この場合、社会的な学習(しつけ)と形式的な学習(服従訓練)との繋がりは、犬の飼い主が、最終的にこの葛藤を「自分の言うことが正しい」と決定し、「いいか、いい子だから、じっとしてて。私はフセと言ったぞ」と言葉にし、自分の要求を実行させる、ということで完結します。
つまり犬は、形式的に既に習得している「フセ」の練習をこれ以上しても、良い子にはなりません。しかし、しつけを行った後でもフセをしているのであれば、犬が飼い主を信頼しているから命令に従っているということに気がついてあげれたらより、ワンちゃんと飼い主の絆は固いものになると思いますよ☆
今、あなたが犬に要求しているのは、服従訓練なのか、しつけなのか、を明確に意識したほうが犬にも伝わりやすいのは間違いありません。
ぜひ、お試しを☆
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