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犬の種類図鑑

ウェルシュ・コーギー・ペンブローク

犬の種類図鑑

History

歴史と概要

ウェルシュ・コーギー・ペンブローク&ウェルシュ・コーギー・カーディガン

犬の総合施設Pooch 犬の歴史

ウェルシュ・コーギーは、ペンブロークとカーディガンの2種類あり、ペンブロークは、ウェールズのペンブロークシャー地方で飼われていたことから、そして、カーディガンはカーディガン地方から名付けられた。またコーギーとは、ウェールズ語で「小さい犬」を意味している。犬種としてはカーディガンの方が古く、ペンブロークは11世紀の絵画にその姿を初めて確認することができる。しかし、正確な生い立ちは両犬種とも不明だ。
カーディガンとペンブロークの容姿はよく似ているが、祖先犬は全く別の犬種にある。しかし、両犬種ともに優れた牧羊犬であることに変わりはない。その体格は牛の踵を噛みやすいように、また牛の攻撃をかわせるように低くしている。
そもそもなぜ牛を追う必要があったかというと、となりの家の牧草を食べないようにすることと、牛を市場まで運ぶために引率する必要があったからだ。さすがに、大量の牛の巨体を人が引っ張っていくのは不可能だ。そこで、コーギーが牛を追い、コントロールする手助けをしてくれる。この作業は、複雑極まりなく人手で行うのも容易ではない。コーギーの知能レベルはかなり高いのであろう。しかし、時代は変化する。牛は柵の中で飼育するようになり、また交通手段も整備されていくにつれ、コーギーが純粋に牧羊犬として仕事する機会はずいぶん減った。
そんな時代の流れの中で、1926年になって初めてコーギーがドッグショーに出場する。しかし、上流階級の多い世界で、農民が連れて来た犬はまったく注目されることはなかった。とはいえ見る目のある人は必ずいるものだ。このコーギーを見出した愛好家の手によって、より容姿を洗練させるべく交配が繰り返され、徐々に世間にも評価されるようになっていった。そして、女王エリザベス2世のハートを射止め、人気が急上昇した。
1934年にKCがペンブロークとカーディガンを別々の犬種として認定。そして1960年代に入るとイギリスでの人気は安定し、今日でも人気犬種の一つである。
1960年代には世界中でもっとも人気のあるペットとなり、特にイギリスでは熱狂的な人気犬種として扱われた。現在では安定した人気ぶりで、人々から伴侶犬として愛されている。

ペンブロークとカーディガンは外見上、酷似しているが、よく見るとカーディガンの尻尾は長く、耳の先端が丸みを帯びているのに対し、ペンブロークは逆に尻尾が短く、耳が三角形みたいに尖がっている。もともと、ペンブロークにも尻尾はあるのだが、牛に尻尾を踏まれないために生まれて間もなく断尾を行ってきた。尻尾がもともとないものとよく思われるがちゃんとあるのだ。現在、ペットとして飼われているコーギーの尻尾を切り取る意味があるのか否か、よく考えてみたいものだ。性格は両者ともに、活発で、飼い主に従順な上に知能が非常に高い。どちらかというとペンブロークの方が、カーディガンよりも落ち着きはないと言われている。食欲にはキリがなくいくらでも食べるので、運動量に見合った食事を与えてあげないとすぐにメタボ犬になるだろう。被毛はダブルコートの二重構造であるために、半端ではない抜け毛に悩まされる。家の衛生面からいっても被毛のブラッシングは欠かさない方が良い。

犬の種類図鑑

Lifespan

寿命

12~14年

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Alias

別名

犬の種類図鑑

Size

体重・体高

体重:10~12kg
体高:25~31cm

情報更新日:2015.08.01