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犬の種類図鑑

ボーダー・コリー

犬の種類図鑑

History

歴史と概要

牧羊犬のチャンピオン ボーダー・コリー

犬の総合施設Pooch 犬の歴史

ボーダー・コリーは、最も優れている牧羊犬と言われている。当然、世界でも最も牧羊犬として活躍しているのもボーダー・コリーだ。ボーダー・コリーは、羊の群れに頭を低くした独特なポーズで近づき、鋭く羊を睨みつけるだけで群れを統率できる。羊を操るために生まれてきた犬種だ。
そんな優秀なボーダー・コリーの出身地はイギリス。ボーダー・コリーのボーダーは、境界線を意味しており、スコットランドとイギリスの国境沿いに多く見かけられたという説と、スコットランド州のボーダーズ州にちなんだものという説とで分かれている。
ボーダー・コリーの祖先犬や起源については確実なことは分かっていない。一説によると、8世紀に北欧で活躍していたバイキングが海路をわたりイギリスに上陸した際に連れていたトナカイ用の牧畜犬が起源なのではないかと考えられている。そして19世紀まで黙々と仕事をし続けた。同じ系統のラフ・コリーなどは、優雅な容姿からドッグショーなどに引っ張りだこだったが、地味なボーダー・コリーにはスポットライトがなかなか当たらなかった。この時期、スコットランドやイギリスの羊飼いが集まり、どの犬が一番羊をコントロールできるかを競う牧羊犬チャンピオンシップ的なものが行われ、ボーダー・コリーがすべての賞を総ざらいした。1873年のことである。それからさらに、外観やサイズの不統一から103年間を費やし1976年にやっとKCに公認されたのである。現在もイギリスやスコットランドをはじめ、オーストラリア、ニュージーランドでも、牧羊犬としての能力を競うシープドッグトライアルが盛んに行われており、出場犬種のほとんどがボーダー・コリーである。
今日では日本でもその認知度は高く、アジリティやショードッグ、家庭犬としても人気が高い犬種である。ただ、優秀な犬種だけあって飼い主も優秀でないとたちまち立場が逆転することをしっかりと認識しておいたほうが良いだろう。統率力をもち、素晴らしい運動能力と集中力をもっているボーダー・コリーには、チャレンジ精神や頭を使ったゲーム、そしてたくさんの運動量を与えてあげて初めてその良さが引き出される。しつけや服従トレーニングもすぐにこなすので、飽きることはないだろう。
ごく稀に、きらきら光るものや移動中の車や自転車に興奮してしまうタイプがいることでも知られているので意識をしておこう。被毛のケアは、週2回はブラッシングを欠かさないようにしたほうが良い。

犬の種類図鑑

Lifespan

寿命

12~14年

犬の種類図鑑

Alias

別名

犬の種類図鑑

Size

体重・体高

体重:14~22kg
体高:46~54cm

情報更新日:2015.08.01