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犬の種類図鑑

スコティッシュ・テリア

犬の種類図鑑

History

歴史と概要

最後まで抵抗する頑固者 スコティッシュ・テリア

犬の総合施設Pooch 犬の歴史

スコティッシュ・テリアの起源については様々な説があり、はっきりとした見解はいまだにない。ハイランド原産のテリアとしては最古の犬種であると考えられてはいるが、スコットランドから持ち込まれたテリア種の犬すべてを「スコティッシュ・テリア」または「スコッチ・テリア」と呼んできたことで犬種の区別に混乱が生じ、見解が統一されない原因となったと考えられている。

スコティッシュ・テリアの過去がどうであろうと、スコットランドに土着の古いテリアで、地面を掘って獲物の巣穴に潜り込んで追いかける狩りを得意とし、スコットランドの象徴ともいえる勇敢な狩猟犬であったことには間違いはない。

その勇敢な猟犬に惚れこんで世界にスコティッシュ・テリアを広めたのは、スコットランド王ジェームズ6世だ。ジェームズ6世は、頻繁にスコティッシュ・テリアを連れて、小獣狩りに出かけた。そして17世紀に入り、6頭のスコティッシュ・テリアをフランスの王に贈ったことにより、世界中でその名前が広まっていったのである。

スコティッシュ・テリアは1883年に初めてアメリカに紹介されたが、すぐには人気に火がつかず、人気犬種となったのは第一次世界大戦と第二次世界大戦の間になってからである。1990年にアメリカでクラブが組織され、1925年にスタンダードが制定された。また1934年にはイギリスのケネルクラブで公認された。1936年にアメリカで3番目の人気犬種にまで上りつめたのちに、人気は下降線をたどる。現在では人気犬種の上位に入ることはなくなったが、引き続き世界中の飼育者に広く親しまれ安定した人気を保っている

スコティッシュ・テリアはなぜかアメリカの大統領に好まれる傾向にあり、今までに3人の大統領の愛犬であった。つい最近まで、悪評高きジョージ・W・ブッシュ大統領もその一人だった。ブッシュ大統領が愛犬のバーニーに引っ張られながら散歩している写真は有名。なぜ有名かというとアメリカのリーダーは、犬の世界ではリーダーにもなれない皮肉が込められているからだ。また、バーニーが取材記者の指に噛みつき、ブッシュがだめな飼い主であることを世界に知らしめた。
余談ではあるが、ディズニー映画の『わんわん物語』にジョック役として登場したり、ボードゲームのモノポリーのプレイヤーのコマもスコティッシュ・テリアだ。

性質は他の多くのテリアと同様、警戒心が強く、好奇心旺盛で活動的。独立心と自意識が強く、特に並外れた頑固さから「最後まで抵抗する頑固者」と呼ばれるほどである。

しかし、子犬時代からしっかりとしたしつけをしていれば、頑固者にならずに良き家庭犬になるだろう。

犬の種類図鑑

Lifespan

寿命

13~14年

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Alias

別名

アバディーンテリア

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Size

体重・体高

体重:8.5~10.5kg
体高:25~28cm

情報更新日:2015.08.01
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