【問題】を正確に把握すること【目標】を明確に設定する事

『犬の問題行動を直したい!』 問題を解決するためには、問題の原因を正確に把握する必要があります。 そして表面上の解決策にとらわれてしまわないよう注意して、冷静に原因を究明し、問題解決を目指す必要があります。 例えば、【インターホンに吠える犬】。 人が大好きで興奮して吠えている犬の場合は『吠えてはいけない』と注意し、来客時の対応の仕方を教えれば吠えは改善できます。 しかし多くの犬の吠えは、自分のテリトリーへの侵入者に対しての反応です。 警戒の吠えでもレベルは様々です。 ●人は好きだけれど、テリトリーへの侵入者には反応して吠える。 →人が好きな犬は誰が来たかのか確認した後や、おやつや声かけ、指示など他に興味を惹くものがあれば吠えはおさまります。 ●人は好きだけれど、飼い主さんがいつも甘やかしているために、犬が家や飼い主さんを守る役割を果たすために吠える。 →飼い主さんがリーダーシップをとり、頼りになる存在となれば犬は吠える必要がなくなります。 ●人が苦手のこわがりさんで、不安になって吠える。 →人が苦手な犬にはドッグキャンプへの参加などで沢山の人と接し、苦手の克服、人への社会化促進が効果的です。人に対しての印象が良いものとなれば不安がなくなり、吠えも改善されます。 ●人が嫌いで追い返すために過剰に吠える。 →人が嫌いで攻撃的になってしまった成犬を人好きにすることはなかなか難しいといえます。自分のテリトリー内であればなおさらです。吠えをやめさせる事を目標にするよりは、安心できる場所を用意してあげるほうが現実的です。日常的にクレートに慣れさせ、安心できる場所だと教えてあげれば来客時はクレートにいれてあげれば静かにできるでしょう。 犬の性格や状態によって目標は変わってきます。 上記にあげた以外でも様々な原因と対応策があります。 最初にあげた表面上の解決策というのは、根本的な原因を見落としているようなしつけ方法です。 よくあるのは、何度もインターホンを鳴らして犬に慣れさせるという方法。 犬はインターホンに吠えているのではなく、インターホンの後にくるであろう【来客】に対して吠えています。確かにインターホンの音を頻繁に鳴らしたり、音を変えれば犬は吠えなくなるかもしれません。しかしそれは一時的な解決策です。インターホンに慣れたとしても来客がくれば吠えるでしょうし、新しい音にしてもすぐにまた吠えは復活するでしょう。 短期間でのしつけの効果は短期間しか持続しません。 犬自体の性格は変わっていないのですぐに元に戻ります。 一時的な変化ではなく、長期的で落ち着いた変化を望むのであれば、それだけ時間と努力が必要です。目標とした行動が習慣となるようにするには、根気強く犬と向き合う必要があるのです。 devote my life to dogs☆By midori ぽちっとお願いします♪ にほんブログ村