退化による進化
生物は周りの環境に合わせて自身を変化させ、環境に適応させることによって生き延び、数を増やしてきました。 世代によってその種の性質は刻々と変化していきます。 つまり同じ種であっても、昔と今ではあらゆる面で違っていると言えるでしょう。 野生で生きる生物の場合、一般的に生存能力の高い個体が子孫を残すことが出来る事が多く、種全体の能力は高まってゆきます。 犬の姿が固定化されずにこんなにも多様多種になったのは、生存能力が高い個体という点で自然交配が行われ、子孫が生まれている訳ではなく、人間の手によって見かけや大きさ、飼いやすさ、扱いやすさなどを重視され交配をコントロールされているからです。 進化は必ずしも進化ではありません。 地中で生活するモグラの目が退化していることも進化であるように、進化は必ずしも器官の発達や複雑化をさすわけではないのです。 犬の場合、野生で生きていた犬とくらべて現代ペットとして飼われている犬たちは体が弱く、知能が低く、自分を守る本能もかけている場合が多く見られます。これは退化と呼べるでしょう。しかし弱い生き物を守りたいという人間の欲求に答えるポジションにつくことによって数を増やすことに成功しているという点では進化ともいえるかもしれません。 全体としてみて、この状況は犬にとって良いのか、悪いのか。 それは分かりませんが、多くの生物とは違う道を辿っている【犬】という種は大変興味深い存在ですね。 devote my life to dogs☆By midori ぽちっとお願いします♪ にほんブログ村
掲載日:2012.01.15