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プーチのドッグトレーナーが執筆する、犬と飼い主さんのためのプログ

犬のもつ才能を引き出すために

全ての生き物は自分の種を守ること、またより数を増やすことを目的として日々の生活を工夫し自身を進化させながら懸命に生きています。 刻々と変化する地球環境にも順応できるように自らを鍛え上げ、過酷な状況に耐えられない者や能力のないものは自然に淘汰されていきます。結果、強い遺伝子が残り、種全体の能力が高まっていきます。 その点では、人間は自然界全体からみれば異質な存在であるといえます。 人間は自活能力のない動物を作り上げ、その生き物を世話することに幸福感を見いだしています。『弱く、哀れで、自分がいなければこの子は生きていけない』そのような存在を【守る】ということに喜びを感じているのです。 苦労せずに生きることが容易になってしまった今、犬たちは困難や課題を【頭を使って解決】しようとする意識がなくなっているように思われます。 しかし、私たちが意識をして犬たちに課題を与えることによって、困難を自身の力で乗り越えられるような賢くたくましい犬に育てることが出来ます。 例えば、フードを手ににぎって犬の前に差し出します。 この時に私たちの中で1つ、正解とする動作を決めておきます。 今回はその当たりを【アイコンタクト】だとします。 はじめ犬は何をしていいかわからず、ひたすらにおいをかいでみたり、手をかけてみたり、走り回ってみたり、吠えてみたり・・・ そしてたまたま、一瞬でも目があった時に【正解!!】の合図をしてあげます。(クリッカーなど)そしてご褒美をあげる、を繰り返します。すると犬はご褒美をもらうためにじっと目を見るようになります。 アイコンタクトがばっちりとれるようになったら、次の正解を決めます。 このように、飼い主さんを観察し何を求めているのかを熟考し、色々トライしてみる。 小さな事にように思えますが、このトレーニングを積むと新たな困難や課題が目の前に突き付けられた時に自分の頭で考え、実際に行動し、解決する力を持った犬に育てることが出来るのです。 もちろん飼い主さんが課題を与えることのほかに、沢山の刺激があるような場所へ犬を連れていき、犬がどのような反応をするのか見守ったりすることも大事です。 はじめての物を見たり、体験した時に私たちは干渉しない事、それが犬自身の考える力を高めるうえで重要な事となってきます。 頭を使って自分で問題を解決することのできる犬たちは新しい事にチャレンジするのが大好きです。 あなたの愛犬にも沢山の才能が眠っているかもしれません。 【犬のもつ能力を最大限に引き出す】 そう思うと犬と共に生きることがもっと充実したものになるはずです。 devote my life to dogs☆ にほんブログ村 犬ブログ 犬 訓練士・ドッグトレーナーへにほんブログ村 人気ブログランキングへ

掲載日:2011.10.16
情報更新日:2011.10.16