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プーチのドッグトレーナーが執筆する、犬と飼い主さんのためのプログ

犬にとっての“群れ”とは?

ポピーちゃん

蜂や蟻の群れというのは、1匹1匹が1つの生き物のそれぞれの器官のような役割を持っているので まるで群れ全体が1つの生命体であるかのようです。 群れを守るために自身が犠牲になる事にためらいはなく、群れの存在こそが自分の存在である、 そうとらえているようです。 対する私たち人間は猿から進化してきて、群れに固執する習性は薄れ、個人として生きていく傾向も強くなってきたように感じます。 犬はその中間あたりなのではないでしょうか。 実際、犬は驚くほどに周囲の影響を受けます。 興奮している環境の中にいれば興奮し、穏やかな環境にいれば穏やかに過ごします。 飼い主さんが不安ばかり抱えているならば犬も怖がりになりますし、イライラしてばかりなら犬もイライラします。 人間も一緒にいる相手の感情に影響されると思います。 彼がイライラしている前ではニコニコ上機嫌ではいられませんよね。。。 周囲が犬へ与える影響はさらに大きく、しかも範囲が広いようです。 犬は自分の群れに変化があると敏感に察知します。 穏やかな群れにたった1頭でも興奮した犬がはいってくれば群れ全体がざわめきます。 興奮している犬を中心に、周辺の犬のしっぽがピンと立ち始めます。 群れ全体を意識するという力は本来犬に備わっています。 ですが、仔犬の頃から成犬になるまで犬の群れに属した事がなければその能力は育ちません。 実際、日本の多くの犬達は大きな群れに1度も属した事がないので群れの空気を読むことが出来ず自己中心的になってきています。 自分勝手なふるまいをみせ、なんでも自分の思い通りになるとおもっています。 プーチのドッグキャンプは犬に“群れ”という存在を学んでもらう場所です。 『自分は単体で行動すべきではなく、周りの空気に合わせる必要がある』ということを身をもって学んでいただきたいのです。 例えば、見知らぬ群れの中にはじめて入っていく時にはしっぽを下げ敵意がない事を相手に伝え、自分からは動かず群れの犬たちににおいをかいでもらい、群れに受け入れてもらえるよう姿勢を低くすべきです。 もしもしっぽをあげ、自分が支配しようという気持ちでいるならば、群れ全体の興奮度が高くなります。穏やかだった群れに緊張が走り、攻撃を受ける可能性が高くなります。 大きな群れを意識することが出来ない犬はどこへいっても受け入れてもらえません。 どこへいっても好かれるような犬にするためには仔犬の頃に大きな犬の群れの中で生活させる事が必要なのです。 Do you love me I need friends of dog. Because, I’m dog!! devote my life to dogs☆ にほんブログ村 犬ブログ 犬 訓練士・ドッグトレーナーへにほんブログ村 人気ブログランキングへ

掲載日:2011.07.31
情報更新日:2011.07.30