クレート(ハウス)とサークルの違い
クレート(またはバリケン・ハウス)とサークルでは、機能が同じようでいて使用方法は全く違います。
クレートは四方を壁(板)で覆われているために、外から中が見えなく、逆に中らからも外の様子の一部しか見れません。
ワンちゃんは、四方を壁で囲まれている方が安心します。それもそのはず、ほとんどの動物は習性的に身を守る壁が必要だからです。私たち人間も、何もない部屋の中にいたとしたら、自然と壁際で寝ることと同じです。
狼も巣穴を掘って生活するように、犬にも巣穴が必要。もしクレートがない場合、ワンちゃんはひとつの部屋をクレートとして認識し、自分のテリトリーとして守り始めます。この防御本能が無駄吠えに繋がっていく可能性を内包しています。そのうえ、テリトリーが大きくなればなるほど、犬の態度も大きくなっていきます。
人間も大きな家に住むほど、偉くなった気がするのと似ています。
クレートはテリトリー意識を限定するだけでなく、車での移動や、災害時などでとても役立ちます。神戸地震では避難所で犬をクレートに入れなくてはなりませんでした。この時、ワンちゃんが、クレートに入っても落ち着けないようだったらかなり迷惑がられるでしょう。
また、ワンちゃんが無駄吠えするときはクレートを叩いて抑えることができるし、暴れん坊には自由を制限することでリーダーシップを発揮することが可能です。
一方、サークルはスカスカなのでワンちゃん自身は安心できる巣穴とは認識できないでしょう。人間の家も壁のかわりにフェンスで出来ていたら落ち着きませんよね。
また、しつけのためにサークルを叩くのはやりにくい。サークルが壊れるし、音も響かず気迫を伝えるのが難しい。
サークルはあくまでトイレのしつけや、一時的に入れておくものと考えたほうが無難だと思います。
ただし、夏の日差しの中でクレートの中にワンちゃんを入れっぱなしにするのは危険です。絶対、日が当たらないところを選んでおいてあげましょう。
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