Pooch Communications
BLOG

BLOG

プーチのドッグトレーナーが執筆する、犬と飼い主さんのためのプログ

しつけ教室とドッグ・トレーナーの選び方その2

ドッグ・トレーナー問題行動矯正編

ドッグ・トレーナーに預けて矯正してもらう方法と、自宅出張を含めた個人レッスンなどが主です。

ポイントまではトレーナーのしつけ編と同じです。

期間と金額 

これはもちろんしつけで預ける時以上に、高くなります。ワンちゃんの症状によっては数週間で治るケースもあるし、数か月かかることもあります。ドイツで、ある凶暴なジャーマンシェパードが完全に治るまでに2年かかりました。悲惨な環境に置かれたワンちゃんが再び人を信頼していく過程や、他の犬に噛みついていた犬が落ち着いた犬になっていく改善ぶりにはいつも驚かされます。確かに時間はかかるかもしれませんが、問題行動の症状が改善されない犬はいません。しかし、このようなケースは重症な心の問題を抱えているワンちゃんたちの話です。多少の無駄吠えや、威嚇、やんちゃな子は数か月も必要ありません。従って、自分のワンちゃんの症状がいったいどれくらい深刻なのかをいくつかのトレーナーに見せて診断してもらった上、比べて慎重に選んだ方が良いでしょう。


アジリティー&スポーツドッグ編

アジリティーやフリスビーなどが好きなワンちゃんにとっては、とても魅力的なトレーニングです。好奇心旺盛で、活発なワンちゃんは喜んでトレーニングをするでしょう。
ただし、注意が必要です。アジリティーでもフリスビーでもダンスでも、落ち着いたワンちゃんにしたい人には向きません。なぜなら、スポーツは犬をある程度興奮させて行うからです。トレーナーが、「興奮するとき」と「しない時」のメリハリをきっちりコントロールしつつトレーニングを行うことは必須条件です。以前しつけを頼んだら、トレーナーがフリスビーを勧めてトレーニングを行ったために、興奮しっぱなしの犬になったという例を聞きました。気をつけてください。

警察犬編

飼い主に絶対忠実な警察犬に育てたいと思う人も多いでしょう。また、勉強好きなワンちゃんも難しい課題をこなしていくことで喜びを感じる場合も多いと思います。
しかし、これだけは認識しておいてください。

とても厳しい訓練である。
 
人間世界でいうと軍隊と同じです。命令に従わなければビシバシやられます。私はアメリカで警察犬の育成に関わった経験から警察犬の訓練士になることは辞めました・・・

寿命が短くなる。     
警察犬の訓練を受けた犬は寿命が短い傾向にあります。原因はその過酷な訓練にあるとされています。

警察犬としての能力が一生保たれるわけではない。 
警察犬訓練学校を卒業した犬でも時間が経てば訓練した内容を忘れます。メンテナンスをしなければ普通の犬に戻ります。期待しすぎない方がいいと思います。

掲載日:2009.04.13
情報更新日:2009.04.13