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犬の種類図鑑

シェットランド・シープドッグ

犬の種類図鑑

History

歴史と概要

僻地から来た万能犬 シェットランド・シープドッグ

犬の総合施設Pooch 犬の歴史

シェットランド・シープドッグの出身はイギリスのスコットランド王国に属しているシェットランド諸島。犬種名はこの諸島の名に由来している(通称・シェルティ)。このシェットランド諸島は一年中風が強く、寒い。その上、氷河に削られた岩場が多く、土地もやせているために農作物を栽培することは困難で、昔から放牧が行われてきた。厳しい環境の下で育つ牧草などの植物は小型であるため、その牧草を食べる家畜も小柄であることから、シェットランド・シープドッグも小柄である。シェットランド・シープドッグの祖先犬は、その容姿からも見てとれるようにコリーやボーダー・コリーの血が流れていることは明らかだが、一説によるとキング・チャールズ・スパニエルの血も入っていると考えられている。また、シェットランド諸島は僻地のため、他の地域にあまり影響されないことから、比較的短い時間で純粋な犬種として固定したと思われる。この、厳しく人口が少ない島でシェットランド・シープドッグは家畜が柵のない牧場に入り込んだりしないように、また耕作地で農作物を荒らさないように管理する仕事をこなしていた。管理していた家畜は、羊だけでなく、牛、豚、ニワトリなど多岐にわたる。シェットランド・シープドッグが誕生したのはかなり昔の話であるが、僻地なだけに世間にその存在を知られるまでには長い年月が必要だった。世間にその名を知らしめるのに一役買ったとされるのが、イギリスの海兵隊員である。1900年代にはシェットランド諸島は海軍の演習場として利用されており、ここを訪れた海兵隊員がどんどん子犬を買って帰り、繁殖させてドッグショーや服従競技などに参加していったのである。とくに服従競技参加するや否や、抜群の才能を披露し、ボーダー・コリーが出現するまで負け知らずだった。AKCには1911年に認定されている。シェットランド・シープドッグの性質は、とにかく頭が良い、体が丈夫、そして明るく、人を喜ばせることが大好き。また、結構吠えることがあるが、しつけをしっかりとすれば問題はない。とにかく、服従トレーング及びしつけに関しては、なんでもサクサクと覚えてしまう資質には驚かされる。日本ではコリーがブームになったもののサイズが大きすぎて飼えない人が多かったので、シェルティのサイズなら飼えるだろうということで一大ブームが起きた。しかし、ブームの陰には必ず乱繁殖が付いて回る。多くのシェルティは乱繁殖の犠牲になり、異常に神経質で吠える犬が出現し、これはたまらないと勘違いされて人気が急落してしまった。それはそれで、乱繁殖の被害が減るからいいのかもしれないが、単純にテレビで見たから、流行りだからといって犬を飼おうと考える人間がこの世にこんなにもいるという事実にただただ唖然とする。
シェットランド・シープドッグにはたくさん運動をさせて、その美しい被毛を維持するためには毎日、ブラッシングをしてあげよう。

犬の種類図鑑

Lifespan

寿命

13~14年

犬の種類図鑑

Alias

別名

犬の種類図鑑

Size

体重・体高

体重:6~7kg
体高:35~37cm

情報更新日:2015.08.01