被災地で生き残る犬、生き残れない犬の決定的違い
屋内避難だった区域が立ち入り禁止になりそうだ。
人々は持ち出せるだけの物を持ち出し、思い出の家を後にする。
外で繋がれている愛犬をどうしたものか?
避難先で、「人嫌い」「吠える」「外飼い」「かむ」犬を受け入れてくれるところはまずない。
ましてや車に乗せること自体大変だし、慣れない環境でどうなるものかわかった物ではない。
飼い主さんの選択として残されているのは、首輪を外し、野に放つしかない。
奇跡的に再会できるだろうか?いや出来ないだろう。しかし、ここで鎖につながれたままでは餓死は確実だ。一か八か、誰かに拾われることを祈って放つ。
まさに断腸の思い。
野に放たれて犬は、運が良ければボランティアや近所の人に遭遇し保護してもらえる。
ただ、保護してもらえる犬と保護してもらえいない犬の振り分けはやはり行われてしまう。
車に詰め切れないほどの犬たちがいる中で、優先的に保護してもらえるのは「性格の良い子」なのであって容姿が良いとか、血統が優れているとか、犬種がどうのこうの、しつけが出来ている云々は全く関係ない。
保護する方としては、人に危害を与えてしまう可能性のある子の里親を募集する余裕はないのです。
性格の良い子、人懐っこいワンちゃんしか救われないし、救えないのです。
人嫌いの犬を追いかけている時間があったら性格の良い子、10頭は救えます。
私も以前のブログで被災した場合、クレートトレーニングがとても大切ということをお伝えしましたが、クレートトレーニングより以前に絶対必要なことがあることを今回の災害は教えてくれました。
それは、社会化が出来ていることがなによりも重要なんだなと。
予測できない災害にあった場合、愛犬の運命を左右するのは人好きか否かにかかっています。
自分のもとを離れてしまっても、人好きでありさえすればきっとどこかで生きていてくれる。
犬は人好きであったからこそ、何千年もの間生き残れたのですから。
きょうも、一頭でも多くのワンちゃんが救えますように。
現地に入ります。
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掲載日:2011.03.31