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プーチのドッグトレーナーが執筆する、犬と飼い主さんのためのプログ

1.なぜしつけ教室やドッグ・トレーニングが必要なのか

このブログでは、人間社会で共生する犬と人の関係に関してペット先進国ドイツで生まれ育った私の独断と偏見で意見を述べさせてもらいます。今まで考えてこなかった事柄、視点などを少しでも飼い主さんに提供できればという願いを込めたコーナーにするつもりです。ぜひ、参考にしてください。



テーマ:なぜしつけ教室やドッグ・トレーニングが必要なのか。

その一  現状

日本ではドッグ・トレーナーにしつけてもらったり、しつけ教室に通ったりする飼い主さんの数が欧米に比べて非常に少ないですね。
しかし、欧米では、トレーニングやしつけ教室に飼い主や愛犬が通うのは当たり前のことになっています。まるで自分の子供を幼稚園や学校に通わせるのと同様に定着しています。
日本でも子供が産まれたら、養育費がかかるのは当然のこととして親は受け入れます。ドイツでは犬を飼うときでも、食事(えさ代)とは別にしつけ教室などに通わせる養育費は子供の養育費と同様に必要な費用と考えます。これはペット先進国においては常識です。
そもそも、人はなぜ子供を幼稚園や学校に通わせるのでしょう?
社会生活を円滑にこなし、環境に適応するため、また精神的にも落ち着いた人生を送れるようにするためではないでしょうか。そう、子供自身のことを想うからこそ教育機関に通わせる・・・

では、犬は???

犬が落ち着いた社会生活を送れるようにする理由は、飼い主を引っ張り癖や無駄吠えから解放することだけではありません。中型犬になれば人を5秒以内で殺すことができるとされている犬は強靭な顎と鋭い歯を備えており、本気で噛みつかれれば、大けがをすることは避けられません。もちろん、責任は飼い主が負わなくてはならず、他人を噛んでしまったら医療負担だけでは済まないでしょう。責任を持って犬と安全に生活するためにもしっかりとしたしつけが必要なのです。

では、なぜ人間社会の中で共生する犬に対してなんのしつけも社会化もほどこさないのでしょうか?

つづく・・・・
掲載日:2009.04.02
情報更新日:2009.04.02