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プーチのドッグトレーナーが執筆する、犬と飼い主さんのためのプログ

何故、そこまで無駄吠えをするのか

犬が吠えるのは、本能的に当然であり問題行動ではありません。
しかし、吠えるべき対象がないのにも関わらず吠えたり、また過剰に吠えすぎる犬の場合は問題行動です。

異常なまでに吠えてしまう原因は大きく分けて二つあります。



一、環境
犬の吠え癖は環境に原因があるものが多く、外飼いでつなげられっぱなしの犬は絶対吠える犬になります。これは100%です。
理由は「吠える」以外にすることがないからです。毎日が退屈でその上、運動不足・・・吠えることでしか生きていることを実感できないのでしょう。これは長時間、室内に閉じ込められている犬も同様。退屈でしかたがありません。吠えたくもなるし、おまけに外部から音などした場合に、犬自体が確認することができないので吠えて反応しているのです。これらが原因で吠えている犬には環境を変えてあげるだけで改善されるでしょう。



二、社会化不足

特にペットショップ出身の犬たちに顕著な例です。親兄弟から子犬をとても早い時期に引き離してしまったために充分な刺激や愛情を受けられずに育ってしまった結果の典型的な無駄吠えです。大切な時期をガラスケースの中で過ごすことにより情緒不安定になり、ちょっとした周囲の環境の変化に過剰反応をしてしまいます。つまり、異常なまでに臆病な子になってしまったということです。こうした状態で育った犬は、他の犬にも人間にも必要以上に反応し、吠えまくります。そして治すのも難しい。情緒不安定な犬に対してはじっくり時間をかけて社会化、人や他の犬とのコミュニケーションをとって行くしかありません。

無駄吠えのほとんどの原因が上のいずれかのケースです。こうしてみると無駄吠えの原因は「人間」にあることがいえます。しかし、原因がわかった以上対策をとることも出来ると言うことです。あきらめずにじっくりとバランスの取れたワンちゃんにしてあげましょう。


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掲載日:2009.12.05
情報更新日:2020.09.09