狼に育てられたアマラとカマラは幸せだったのか?
アマラとカマラは1920年にインドの現西ベンガル州ミドナプール(Midnapore)付近で狼とともに暮らしているのを発見された二人の少女の名前。発見し保護したのは牧師のジョセフ・シングさん。

アマラとカマラはどうやら、幼い時から狼に育てられていたようで、狼のような行動しかできませんでした。ひざや腰の関節はかたく、立ち上がったり歩いたりすることはできず、四つ足で移動し、食事は生肉と牛乳を好み、食べるときは手を使わず地面に置かれた皿に顔を近づけてなめるようにして口に入れたり・・・もちろん会話は全くできず、真夜中に遠吠えのような声をたてる以外は音声を発しなかったそうです。

保護された当時の年齢は不詳ですが、10歳以下と推定されています。彼女らを保護した牧師さんは人間社会に融和させようと試みましたが残念ながら保護されてから一年目にアマラが死去。その後、カマラは直立二足歩行のための訓練を受けはじめ1923年6月10日に初めて2本足で立つことに成功し、少しずつではあるが言葉をしゃべるようになったりました。1926年までに30ほどの単語を覚え、1927年に入ると短い簡単な文を口にすることができたそうです。しかし1928年に体調が悪くなり死去してしまいました。

牧師さんいわく、「一緒に生活していた時期に何度も脱走したり、噛みつこうとしたりしてきました。
こちらが優しさを示しても、笑顔を見てせてくれた記憶はありません。彼女たちは保護されて幸せだったのか否か、確信が持てません。」とインドの地方判事に述べています。
人間の子供が狼に育てられても、もともと体質的に大きな違いがありすぎるし、感性も全く違いますしかなり無理があります。なんとか狼の群れでくっついて生活をしていたのでしょう。しかし、狼時代も幸せだったとは思えません。人間の世界より何倍もハードな毎日ですし…
私たち人間はだれ一人として自ら進んで狼に育てられたいと思う人はいないでしょう。
しかし、多くの人たちは犬を人間のように育ててしまっています。私たちが狼として育てられたくないのと一緒で犬もなるべく、「犬らしい一生」を送りたいのです。確かに人間の世界は贅沢で暖かいものでしょう。だからとって自分が犬なのか人間なのかもわからなくなってしまうほど甘やかしていては潜在的なストレスを抱えてしまうだけです。
インド語でカマラは「桃色のはす」、アマラは「明るい黄色の花」という意味。
いつまでも人間社会に疑問や課題を咲かせ続けることでしょう。
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アマラとカマラはどうやら、幼い時から狼に育てられていたようで、狼のような行動しかできませんでした。ひざや腰の関節はかたく、立ち上がったり歩いたりすることはできず、四つ足で移動し、食事は生肉と牛乳を好み、食べるときは手を使わず地面に置かれた皿に顔を近づけてなめるようにして口に入れたり・・・もちろん会話は全くできず、真夜中に遠吠えのような声をたてる以外は音声を発しなかったそうです。

保護された当時の年齢は不詳ですが、10歳以下と推定されています。彼女らを保護した牧師さんは人間社会に融和させようと試みましたが残念ながら保護されてから一年目にアマラが死去。その後、カマラは直立二足歩行のための訓練を受けはじめ1923年6月10日に初めて2本足で立つことに成功し、少しずつではあるが言葉をしゃべるようになったりました。1926年までに30ほどの単語を覚え、1927年に入ると短い簡単な文を口にすることができたそうです。しかし1928年に体調が悪くなり死去してしまいました。

牧師さんいわく、「一緒に生活していた時期に何度も脱走したり、噛みつこうとしたりしてきました。
こちらが優しさを示しても、笑顔を見てせてくれた記憶はありません。彼女たちは保護されて幸せだったのか否か、確信が持てません。」とインドの地方判事に述べています。
人間の子供が狼に育てられても、もともと体質的に大きな違いがありすぎるし、感性も全く違いますしかなり無理があります。なんとか狼の群れでくっついて生活をしていたのでしょう。しかし、狼時代も幸せだったとは思えません。人間の世界より何倍もハードな毎日ですし…
私たち人間はだれ一人として自ら進んで狼に育てられたいと思う人はいないでしょう。
しかし、多くの人たちは犬を人間のように育ててしまっています。私たちが狼として育てられたくないのと一緒で犬もなるべく、「犬らしい一生」を送りたいのです。確かに人間の世界は贅沢で暖かいものでしょう。だからとって自分が犬なのか人間なのかもわからなくなってしまうほど甘やかしていては潜在的なストレスを抱えてしまうだけです。
インド語でカマラは「桃色のはす」、アマラは「明るい黄色の花」という意味。
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掲載日:2009.12.01