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プーチのドッグトレーナーが執筆する、犬と飼い主さんのためのプログ

犬歯を抜くと言うことは

人に噛みつき、怪我負わせるワンちゃんがいます。



要因は、神経質、社会化不足、怖がり、組み合わさって問題行動として噛んでしまう。

もちろん、徹底的なトレーニングをすることは言うまでもありませんが、トレーニングは絶対ではありません。人も同じで、どんなにやっても治せない癖があるのと一緒です。

犬が噛んで被害者が流血する場合、犬歯が皮膚を切り裂くことが原因です。犬歯は肉を切り裂くためにあるものですから、当然ですね。

小型犬クラスに噛まれれば、最悪、数針縫う程度。しかし、中型犬(柴犬やコーギーなど)に噛まれたら数十針、縫うケースが多くなります。もはや謝って済むレベルではありません。犬が処分される可能性も出てきます。

噛んでしまう犬に対して最後の手段として犬歯を抜く(または削る)というのがあります。

犬歯を抜くのに抵抗を感じる飼い主さんは多数。かわいそうな気持は重々理解できますが、他人に怪我を負わせてしまう可能性がある以上流暢なことは言ってられません。

あらゆることをして、それでも噛んでしまう犬に対して飼い主は責任感をもって抜歯するしかありません。

方法は大きくは分けて3つあります。

ペンチで切断後、止血の為歯髄と一緒に焼ききる。
ドリルで削るのみ。
抜歯という方法です。

は、露髄部を焼烙しただけでは細菌が入る可能性があり歯周病などになる可能性があります。
ドリルで削る程度では、人の皮膚は破れてしまいます。ですので、人に怪我をさせる可能性はまだあります。
この方法がもっとも確実ですが、健康な犬歯を抜くことはかなり大変です。経験な獣医さんでないと失敗します。人間の歯を抜くもかなり大変ですものね。

とても気になるのは抜糸したあと、犬は健康的な食生活などを送れるのか?ですが、大丈夫です。問題ありません。普通に食事もできますし、腫れが引いたら痛みもなくなります。
ただ、縄の引っ張りっこなどの遊びはできなくなります。そもそも、そんな遊び方を噛むような子としてはいけません。

しかし、抜糸したからと言って「攻撃的な問題行動」はまったく改善されることはありません。ですので、噛む可能性は依然と同じです。ただ、犬歯がない犬に噛まれても流血することはすくなく、青あざが残る程度になるでしょう。しかし、痛いです。私も実際、抜歯した犬にかまれたことがありますが、猛烈に痛いです。顎の力は同じですから、当り前なのですがしっかり青あざが付きました。

抜歯を行った後もしっかりとしたトレーニングを続けなくてはいけません。また、公共の場に連れ出す時はできればマズルを着用してから出かけましょう。

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掲載日:2009.10.13
情報更新日:2020.09.09