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プーチのドッグトレーナーが執筆する、犬と飼い主さんのためのプログ

犬と人の集中力の差

集中力とは、ある行為や事象に対して意識をその一点に集める能力す。

子供が砂場で砂山を作っている時、かなり集中しています。犬も同じで、おもちゃなどをかじって遊んでいる時の集中力はすさまじいものがあります。これらの行動で集中していられる理由は、他のことに意識を向ける要素がないからです。つまり、お腹がいっぱいで、周りに危険がない環境のことです。



子供の場合、ただひたすら欲求に対して純粋に従えば良いだけなので、自分が好きなことだけに集中することができます。犬も同じで、特別な訓練などをしない限り、自分の欲求と意欲に関してだけ集中することができます。

しかし、子供の場合には成長するにつれて、「目的」を持つようになり、その目的のために自らを、勉強に集中させたり、試合に集中させたりとコントロールするすべを覚えます。

一方、犬の場合、夢中でコングで遊んでいたとしても、飼い主さんがフードの袋に手をかけた瞬間、遊びを即座に中断してフードの前をウロウロし始めます。食欲というあらたなる欲求に意識が支配されてしまうのです。

食事前の「マテ」は、食欲で支配されている犬の脳にとって大きな試練ということになります。「欲求=行動」が犬の基本ですから。食欲で支配されている状態であるのにもかかわらず、マテをするのはパブロフの条件反射によるものです。「マテ=ご飯」として意識が刷り込まれているのですね。



ですので、犬の集中力はその欲求に対して発揮されるものですから、犬の欲求をうまくつかむことがとても大切なのです。

犬が食事をしている時、飼い主さんが現れ食事を中断して飼い主さんに飛びついてくる姿を見かけると、それまで食欲で満たされていたはずの脳が、飼い主に意識を向ける、つまり食欲より大切な存在であるという証明になります。

そんなリーダーでいたいものです。

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掲載日:2009.10.06
情報更新日:2020.09.09