PICTURE BOOK
犬の種類図鑑
ゴードン・セッター
History
歴史と概要
呑気だが、確実な鳥猟犬 ゴードン・セッター

ゴードン・セッターの出身地は、スコットランド。スコットランドで唯一の鳥猟犬である。
セッターの中で一番体重が重く、筋肉隆々、骨太でどっしり感がある。瞬発力は他のセッターと比べると若干鈍いが、パワフルで持久力が卓越している。
ゴードン・セッターの正確な起源は18世紀。ずば抜けた嗅覚をもつ牧羊犬とスコティッシュ・テリアをスコットランドのゴードン公爵が交配させて、誕生したのがゴードン・セッターである。ちなみに18世紀には、ゴードン公爵が住んでいたゴードン城にたくさんのセッターがいたため、ゴードン・キャッスル・セッターと呼ばれていた。それ以前までは、スコッチ・セッターやブラック・アンド・タン・セッターと呼ばれていた。
当時のドッグショーでは、おっとりとした動作で鳥猟犬として役不足と思われてしまうのを避けるために、どっしりとした重量感を前面にだしてアピールする手法がとられた。なので、毎年ドッグショーに出陳されるゴードン・セッターの体重は増すばかりだった。
そんな流れを食い止めたのが1875年、ロバート・チャップマンという人物。彼はゴードン・セッターがもつ狩猟本能が優れていることをアピールし、鳥猟犬としての実力を世間に知らしめた。
ゴードン・セッターは、1800年代半ばに初めてアメリカに上陸。1892年、AKCに認定された。
確かに、ゴードン・セッターは他のセッターに比べると鈍臭いし、瞬発力も劣っていた。
しかし、その分着実なのである。他のセッターは、鳥がいないにも関わらずセットするミスがあるが、ゴードン・セッターがセットするときには必ず獲物が潜んでいるといわれている。また、狩猟本能はしっかりと血の中に入っているらしく、一度訓練したらどんなに猟犬として活躍していなくても、すぐに猟犬として活躍できるという。ゴードンセッターは、特に単独の猟師に好まれる。いわゆる通好みの鳥猟犬だ。
今日のゴードン・セッターは、呑気で親しみやすく飼い主に忠実。他のセッターより群れを保護する本能が強く、知らない犬や人にはなかなか懐かず、攻撃的になる場合もある。
ゴードン・セッターの精神と肉体のバランスを維持するには、かなりの量の運動が必要。 被毛は、2~3日に一回はブラッシングとコーミングをしてあげましょう。月に一度は、バリカンやはさみでトリミングをすれば、被毛の美しさを最大限を引き出すことができる。
Lifespan
寿命
12~13年
Alias
別名
Size
体重・体高
体重:25~30kg
体高:62~66cm