なぜ、人やイヌを怖がるようになってしまうのか?
霜が降りていました。リードを持つ手がかじかみます。
そんな事はものともせずにワンちゃん達はのびのび。
おはようございます。ぷーち関です。
今日は人を怖がるワンちゃんや、他の犬とコミュニケーションをとれないワンちゃんたちについて考えてみてみましょう。
例えば私たち人間が、「人が嫌い」「人が苦手」と言う場合どういった原因が考えられるでしょうか?
まずは、トラウマ。こっぴどく酷い目にあってしまったら確かに嫌いな対象が長く記憶に残り、それを避けようとします。
これは一番分かりやすいですし、トラウマは時間をかけて良い経験をすれば克服することができます。
「もう、一生誰も愛さない!」失恋した直後は二度と恋愛感情などもつものかと鼻息の荒かった人からも時が経てば結婚式の招待状が届いたりします。
イヌの場合、悪い経験を克服するためには、良い経験を75回以上体験させれば克服できるという研究結果があります。あくまで平均ですが、ポジティブな経験(おやつをもらえる等)は2~3回で覚えます。
嫌な事も2度繰り返せば記憶しますが、それを忘れさせるのには75回以上かかると言うの事ですね。
このトラウマよりも根が深いのが社会化不足による「苦手」「嫌い」。
例えば日本人にとって外国人と子供のころから一緒に遊ぶ機会は限られています。
大人になってから外国人と接する時、ちょっと不自然になったりしませんか?
もちろん、留学や海外赴任をして経験を積めば自然と馴染む事ができます。人間は時間をかければ様々な問題を克服できる動物なのです。
イヌの場合、事態はもっと深刻です。
イヌの社会化期を観察したオーストリア人のローレンツ博士。イヌ史上に残る実験を行いました。その内容は、
子犬を2つのグループに分け、14週齢まで一切人間との関わりを持たせなかったグループと、
十分に触れ合いを持たせたグループに分け、どちらもその後数ヶ月、外界との接触を遮断。
外界との接触を遮断された数ヶ月後
人間との関わりが一切なかったグループは、その後どんなに可愛がっても人間に慣れる事は生涯ありませんでした。
一方、人間との関わりを持ったグループは、
やや慣れる事ができたがその後も関わり方をやり直さなければならなかった・・・
衝撃的な結果ですね。
この実験はまるで仔犬の時期に家に閉じ込めておき、外界を知らないで過ごすと環境と同じです。
私の犬は人に慣れない、イヌに慣れない・・・という大半は社会化を行わなかった結果といっても良いでしょう。
イヌがのびのび生きることを楽しむためには社会化が必要不可欠。
きょうも新しい世界を愛犬に体験させてあげましょう☆
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掲載日:2011.11.23