マーキングと氷の微笑
マーキングが止まらないワンちゃんの対策として一番有効なのは、去勢手術。しかし、去勢手術はマーキングを覚える前にしなくてはなりません。一度、マーキングを覚えてしまうと去勢手術をしても効果は期待できなくなります。もっとも、去勢手術には他にもアドバンテージがいくつもあるので、マーキング対策以外にもお勧めします。
当然ですがマーキングが激しいワンちゃんは、その分、水を大量に摂取します。
水を飲まなければ、出すものがありません。
そこで水を飲む量を調整する方法はそれなりの効果があります。
よくあるケースとして、マーキングが激しいワンちゃんの家に限って水をいつでも飲める状態にしてあります。これはもちろん、ワンちゃんが喉を乾かしたら可哀想という発想から来ているのでしょうが、46時中ワンちゃんは水を飲む必要はありません。
例えば18時以降に水を与えず、夜のお散歩時におしっこをさせてあげればクレートの中でおしっこを漏らすことはまずありませんし、おしっこを「がまん」しなくてはいけないストレスを作り出すことにもなりません。
水を食事のときに与えてあげて、食事が終わったらすぐにわんちゃんをクレートに入れます。そして、3時間ほど静かにさせてからクレートから出してあげておしっこをさせてください。この時にお水を与えてはいけません。与えたらまた、すぐにマーキングを初めてしまうでしょう。次回のお水は夜ごはんの時までお預けです。これだけで、マーキングの回数はかなり減少します。
水を24時間与え続けなくても成犬なら、全く問題ありません。もし、どうしても与えたいのであれば「氷」を2,3個、ボールに入れてあげてください。氷は溶けるまで時間を要するので、ワンちゃんは何度も舐め続けて時間をかけて楽しみながら水分を補給することができますし、ごく少量で済みます。
これはあくまで応急処置的な対応です。マーキングするワンちゃんはしっかりと自分にリードをつけ、しそうになったらすぐにシートの上なり、外なりだしてしつけをしましょう。飼い主さんから離れたワンちゃんにマーキングをしないようにしつけるのは無理ですから。
あっ、それから氷を与えても舌が凍傷になることはありません。
ご安心を。
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