人がつくりだす善と悪
よくこんな言葉を耳にします。 『犬が咬んできた後やトイレを失敗したときに申し訳なさそうな表情をするの。』 さて、犬自身は本当に『イケナイことをしちゃたなぁ・・』と思っているのでしょうか? 【反省】とは、 自分がした行動や発言に関して振り返り、それについて何らかの評価を下すこと、あるいは自分の言動の良くなかった点を意識し、それを改めようと心がけること。 飼い主さんに怒られることといえば、しつこいにおいかぎ・物をくわえる・吠える・飛びつく・ひっぱる・咬みつく・マーキングなどなど。 しかし実はこれらのどの行動も、犬は【悪いこと】をしているとは夢にも思っていないでしょう。 私たちが、初対面の人に会ったときにどんな人なのか全体を【見る】ように、 小さな子どもが気になるおもちゃを【手にとる】ように、 知らない人がいきなり家にはいってきたら驚いて【大声】をだすように、 大好きな人を【抱きしめる】ように、 慣れ親しんだ家の【においにほっとする】ように。 上記の事は悪い事でしょうか? むしろ、ごく自然な行為なのではないでしょうか。 一般的に言われる【犬の問題行動】は多くの場合、人にとって都合が悪いことであって、犬が悪いことだと感じているわけではありません。 でも確かに犬は体を小さくして固まったり、上目づかいをしたりといった【申し訳なさそうな】仕草を見せます。 それは問題となる行動をした時に飼い主さんが怒った事がある、または『怒られる』という雰囲気を察知して構えているのです。 飼い主から目をそらすのは、自分自身の緊張をやわらげ、相手の怒りを抑えようとしている行動です。 犬が善悪の判断をして反省や後悔をしているわけではありません。 しかし、犬にとっては普通の事だから放っておけばいいという訳でもありません。 犬が人間と共に暮らしていくためには人間のルールを守ってもらう必要があります。 仔犬のうちに人間社会で生きていくためのルールを教えてあげましょう。 成犬になってから今までの行動を急に変える事は出来ませんし、犬にとっても理解出来ない理由で怒られるのは辛い事です。 犬の行う大抵の事は【悪】ではなく、単に【人間にとって都合が悪い事】なのだと考える事で、犬の問題行動への向き合い方も変わってくるのではないでしょうか。 devote my life to dogs☆ にほんブログ村