叱るときの気迫
母親犬が仔犬をしつけるときに用いる方法はたった二つしかありません。その方法は叱ることと吠えること。母親犬は仔犬がしてはいけないことをすると首元を噛んで叱ります。そのため、犬はいくつになっても首元が敏感です。また大きな声で吠えて仔犬にしてはいけないことを教えます。
母親犬が仔犬を褒めることはありません。褒めることがないからといって仔犬との絆がないということではありません。もし仔犬が、母親犬のことを嫌いだったら寄り付くことはないでしょう。
この観点から考えると「吠えること」が人間が母親犬に変わってしつけを可能にする一番自然なコミュニケーション方法だと言えます。人が犬の首元を噛むわけにはいきませんものね。
人が犬を叱る場合には、そのワンちゃんの性格に合った叱り方をしなくてはいけません。怖がりな性格に、ド迫力でせまっても効果はあがりません。しかし、大半のワンちゃんにはしっかり「ダメ!」を気迫込めて伝えれば理解してくれます。例えば何かを拾ったときに「ダメ!」と大きな声でせまってクチから物体を落とせば十分、意思が伝わっていると考えてよいでしょう。
逆に、声を張り上げたのに動きが止まらないようであれば、全く伝わっていないでしょう。
とても簡単なようですが、実は難しい。私たちも元は動物。
普段、物静かな人でも思いっきり声を出せるはず。人間の元来持っていた動物としての気迫を目覚めさせてみてください。
しつけはぐっと簡単になるでしょう。
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掲載日:2009.07.20