嘘の血統書
ペットショップやブリーダーから購入してくる犬には血統書が誇らしげについてくるものですが、残念ながら多くの血統書はインチキです。
血統書とは親犬から数代前の祖先犬の名前まで遡ることができ、名前のほか、誕生日やブリーダー名なども記され純血性を証明する上での資料になります。
そこまではみなさんご存知でしょうが、その血統書に信憑性があるか否かに関しては知らない人が多いのではないでしょうか。
大抵は「血統書がついているんだから」、で安心してしまうでしょう。
そもそも血統書は、ブリーダーの申請により発行されます。
たとえばJKCでは、加盟の愛犬クラブが窓口となります。
“ブリーダー→JKC→ブリーダー→飼い主”という経路をたどるので、子犬の引渡しから23ヵ月かかる場合もあります。
なのでブリーダーがJKCに適当なことを言ってしまえば、血統書はそのまま発行されてしまいます。
こんなケースがあります。
あるチャンピオン犬がいる犬舎で仔犬が生まれました。しかし、その仔犬はチャンピオン犬が産んだわけではありません。
そこでブリーダーは考えました。他の同犬種が生んだ子ですがチャンピオン犬の子として申請して、血統書を発行させてしまえ。DNAや遺伝子テストを行わないJKCはそのままブリーダーの言うことを鵜呑みにして血統書を発行しました。そして仔犬は、めでたく倍の値段で売り切れましたとさ・・・
恐ろしいことに、血統書を発行する際には遺伝子検査があるわけでも、専門機関の認証があるわけでもなく、ただ申請をすれば発行できてしまいます。
なので、簡単に嘘がつけてしまうのです。
つづく・・・
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