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プーチのドッグトレーナーが執筆する、犬と飼い主さんのためのプログ

人の性教育と避妊、そして犬の去勢との因果関係

私はかねてから、日本の犬の去勢率の低さに驚きを感じていました。

日本で犬が避妊・去勢の割合は30パーセント台。一方、ドイツでは80パーセント台で避妊するのは当たり前のこととして習慣化しています。

そこで人の性に関する態度に考え方と関連性があるのではないかと思い人の避妊率を調べてみました。驚くべき結果です。

以下は世界人口白書2005年から引用したデータ。


       避妊実行率(近代的避妊法)→コンドーム・ピル等

世界全体      54%

先進工業地域    55%

開発途上地域    54%

日   本     51%

ご覧のとおり、日本は世界平均を下回っているばかりか、開発途上地域の平均さえも下回ってます。「でも大きな差がないじゃない?」

おおありです。

この統計では、ヨーロッパ諸国をすべて先進工業地域に含めているため、ブルガリア、ポーランド、リトアニアなど、避妊実施率が50%を切る諸国も含まれることになり、平均値はかなり低めになっている点に注意してください。実際はイギリス、アメリカ、ドイツなどの諸国の避妊実行率は、軒並み70%から80%台なのです。

つまり、日本人が避妊する確率はインド人やアフリカ人などよりも低いという結果であり、恐ろしいほど性教育がなされていない国であることはこれで明らかです。



ドイツの高校ではちゃんとした性教育を受けました。コンドームのサイズからつけ方までしっかりと。

日本には性=タブー的な風潮があり性教育も徹底すればするほど猥褻的な色合いが濃くなっていくと思われるようです。一番大切なことをなかなか言葉に出来ない文化ゆえなのか、恥ずかしいがついつい先に立ちはだかってしまいます。

みんなセックス抜きに生まれているわけではないので、自立した大人としては性について理解を深めるほうがより建設的ではないでしょうか?

私は貧弱な日本の性教育がまわりまわって犬の去勢および避妊に関する意識の無さにつながっているのではと感じます。そして不必要な子供はどんどん殺傷処分に・・・

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掲載日:2009.10.17
情報更新日:2020.09.09
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