横浜市動物愛護センターへ行ってきました。
今年5月にオープンした横浜市動物愛護センターへ見学へ行ってきました。
現在の多くの愛護センターの犬たちは大部屋に全頭一緒に収容されているため、犬たちの状態が悪く
一般の方の引き取りが難しくなっています。
今回お伺いした横浜愛護センターの犬たちは1部屋に1頭のため感染症やノミダニ、負傷の心配も少なく、
落ち着いている様子でした。
殺処分をするのではなく、犬たちを譲渡する前提で保護を行っているのだと感じられました。
見学をさせていただいて、全体的にとてもきれいで人が集まりやすい場所だという印象を受けました。
このように広く清潔な愛護センターが出来た事、そして周知されることは望まれるべき事だと思います。
しかし、赤ちゃんポストが設置された時と同様の心配事もあるようです。
赤ちゃんポスト設置の目的は赤ちゃんが中絶・殺害されることから守る事。
また、施設前に新生児を放置され低体温や熱中症などで助からなかった、そのような事態を受け放置の危険から赤ちゃんを守るために設置されました。
設置に関しては「捨て子」を容認する事になる。育児放棄や捨て子を助長する。という意見もありました。
確かに命が救われる一方で簡単に手放す事ができるシステムを作り出す事は、少なからず安易に手放すという意識をつくりだすこともあるでしょう。
大規模な保護犬の譲渡施設ができることによって、愛護センターに持っていけば簡単に新しい飼い主を探してもらえるのだと思われてしまう事は望まれるべき事態ではありません。
ドイツと日本の大きな違いはやはり、ごく簡単に誰でも犬を飼う事が出来るという点です。
世界最大規模の愛護施設、ベルリンのティアハイムがそのまま日本にあったとしてもあっという間に満杯になるでしょう。そしてあふれて、はいる事が出来なかった犬達は殺処分されるでしょう。
施設があるだけでは、現状は変わらないのです。
必要なのは動物に対する国民の意識の向上です。
講習会や楽しいイベントなどを開催し、施設に多くの人が集まり、活気づく事。
そして日本全体の動物に対する意識が向上されることを目指したいですね。
横浜愛護センターは施設が無料で開放されています。
300人がはいることができるホール、芝生のふれあい広場は予約をすれば誰でも使用する事が出来、講習会などに利用できるそうです。
沢山の人が集まれば大きな力になります。
保護・譲渡を行うだけでなく、ペットショップではなく愛護センターから犬を引き取るという選択肢があること、安易に犬を繁殖すべきではないことなどの情報を広めていければ日本も愛護先進国に近づいていけるはずです。
devote my life to dogs☆
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掲載日:2011.09.09