その犬、食欲に尽きる
犬はサバイバルの達人。野生では群れをつくって生活し、集団で狩りをしてその時々に得た獲物を食べます。時には死骸を食べることもあります。そういうわけで、本当にこれ以上何も入らない、というところまで1度に大量に食べ、それから何日も食べずにいることが可能なのです。
要は食い溜め主義!
しかし、家庭環境においては、私たちの犬はこのような生き残りのための圧力には、もはやさらされてはいません。飼い主さんの1日の予定に合わせた、健康のためにもよい、規則正しい食事の習慣を身につけられる状況です。
でも本能的には食べられるときに食べられるだけ食べる!気持ちに変わりはありません。
ただ、いつもより急激に食べる量に変化が見られた場合には下記の項目をチェックしてみてください。
次にあげる質問を通じて、愛犬が見せる並外れた食欲にどんな意味があるのか探り出してみましょう。
「愛犬は何らかの薬を服用中ですか?」
薬の中には(特にステロイドやてんかんの薬)食欲増加をもたらすものもあります。ワンちゃんがもらっている薬にその可能性があるかどうか、獣医さんにたずねてみましょう。
「その犬1匹だけを飼っていますか?」
答えがノーの場合、(他の犬のえさに対する)ねたみが原因の可能性があります。新しい犬が家族に加わったのがごく最近の場合は特に。犬たちに別々にえさをやるようにしてみましょう。
「最近、飼い主さんの毎日の予定に変化がありましたか?」
それまで決まった時間にえさをもらっていた犬が、長く待たなくてはいけなくなった場合、えさとの関連で攻撃的になること、あります。
以前のスケジュールに戻せばたいていこの問題は解決します。飼い主さんの仕事中、えさをやったり散歩してくれる人を見つける必要があるかもしれません。
赤ちゃんが生まれたり、新しいペットがやってきたりして家族が増えたときも、食事の際の態度が変わることがあります。一種のうつ状態(たいてい食欲減退を伴います)か、もしくは防衛行動(たいてい食欲が増します)につながります。
「食欲が非常に増したのは最近のことですか?」
答えがノーの場合、ドッグフードに必要な栄養素が全て含まれているかどうか、チェックしてみてください。パッケージの原料表示について獣医さんと話し合いましょう。フードに重要な栄養素が欠けている場合、犬は満腹になっていない可能性があります。ドッグフードに問題がないのに犬がやせている場合、単純に量を増やすだけでいいかもしれません。
適切な食事を与えていて、犬が太り過ぎの場合、またはごく最近犬の食欲が増した場合は、クッシング症候群のような代謝系の病気にかかっていないか、獣医さんに調べてもらってください。
食欲増大の原因としてあり得る可能性を全て検討した上で、愛犬は非常に健康で他に問題がなく、単に食いしん坊なだけであると思われる場合は、飼い主さんが決断する必要があります!
愛犬の体重に問題がない場合は、質の良いフードを少量ずつ、与える回数を増やすようにしてみてください。太りすぎの場合は、徐々にカロリーが少なめの『ライト』フードに切り替えていくようにしましょう。その代わりに、またはそれに加えて、食事の3分の1を缶詰のかぼちゃに置き換えることもできます。粗繊維が非常に豊富で満腹感が得られ、犬の食欲を抑えるのに役立つことが多いです。
暑い夏、大切な愛犬が夏バテにならないためにも飼い主さんがしっかり食事管理をしてあげましょう☆
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